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十訓抄:「大江山いくのの道」テスト問題
(1) 次の語句の読み方を書きなさい
イ) 局
ロ) 御簾
ハ) 直衣
(2) 「
①丹後へ遣はしける人は参りたりや
。いかに
②心もとなく
③おぼす
らん。」
イ) 傍線部①を和訳しなさい
ロ) ②の意味を答えなさい
ハ) ③の敬語の種類と誰から誰への敬意かを答えなさい
(3) 「こは
①いかに
、かかるようやは
②ある
。」
イ) これを和訳しなさい
ロ) 傍線部①の文法上の意味を答えなさい
ハ) ②の活用は何形か
(4) 次の単語の意味を答えなさい
イ) あさましく
ロ) うちまかせ
ハ) 理運
(5) 次の傍線部の中で同じ働きをするものを選びなさい
イ) 丹後
に
下りける
ロ) わづか
に
直衣の袖を控えて
ハ) こはいか
に
、
ニ) 理運のこと
なれ
ども
ホ) 知られざりける
に
や
(6) 大江山 いくのの道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立
この和歌は、「いくの」が( ① )となり、この( ① )と( ② )が掛詞になっており、「ふみ」が( ③ )と( ④ )との掛詞になる事で、「行ったこともないし、文を見たこともない」と訳す事ができる。また、( ④ )は「橋」の縁語であり、「天の橋立」は歌枕としての役割も果たしている。
(7)
この様な和歌を即興で返した小式部内侍の技量は、母である和泉式部の才能を余すところ無く受け継いでいたともいえ、 本文中にも「小式部、これより、歌詠みの世に
①覚え
出で来
②に
けり」とある様に、この事をきっかけに歌人として才覚を評価されていく。 この才覚ゆえに、当時の中宮である藤原彰子に母子ともに仕え、宮中サロンの華となり多くの男性と浮名を流したが、若くして亡くなり母である和泉式部を落胆させた。 またこの逸話のポイントは小式部が母である和泉式部の力を借りずとも秀逸な歌を詠むことができたという事だけでなく、小式部に仕掛けた側の藤原定頼が返歌もせずに立ち去ったところであろう。 藤原定頼は藤原公任の息子であるが、藤原公任と言えば藤原道長も一目置く文化人でもあったが、定頼はその能力を受け継ぐことが出来なかったともとれる部分でもある。
イ) 傍線部①の「覚え」の意味を答えなさい
ロ) 傍線部②の「に」の文法上の意味を答えなさい。
十訓抄:「大江山いくのの道」テスト問題の解答
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