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説話物




    ・「説話」は庶民性の強いものであった。(要するに貴族向けである「源氏物語」「竹取物語」とは対象が違う庶民という意味)

    ・「説話」の特徴として、冒頭「今は昔(「むかしむかし」という意味)」で始まり、ある種、定式化している。

    ・作者は、僧侶や隠者(「鴨長明」「吉田兼好」「西行」など俗世を避けた者を指す)が多く、その立場からの視点で描かれている。

    ・説話は「世俗説話」と「仏教説話」にジャンル分け出来るが、「今昔物語」は両方を含む1000を超える話が収録されている。

    ・「今昔物語」は「本朝」「震旦」「天竺」と三つの国からの集録をしているが、「宇治拾遺」になると「本朝」がメインとなり「新羅」からの採録があるのが特徴的である。