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奥の細道:「旅立ち」のテスト問題の解答


    (1)ひゃくだいのかかく(「かかく」と読むか「かきゃく」と読むかは先生によるので授業でしっかり確認をすること) (2)おもてはっく(「おもてはちく」と呼ぶ場合も) (3)やれ(壊れている破れていると言う意味)

    (2)

    (1)人の心を乱れさせる神 (2)旅人の道中を守る神 (3)足のスネの所にあるツボ (4)(壊れているところ・破れているところを)直す (5)太陽が出るか出ないかの辺りの時間帯

    (3)

    ①:百代の過客 旅人

    ②:李白

    ③:月日は永遠の旅人であって 去ってまたやってくる年もまた旅人のようである。

    (4)

    ①:船頭・船の上で生活をする人

    ②:馬子

    (5)

    ①:日本では飯尾宗祇(室町期の連歌の大成者)、中国では李白・杜甫

    ②:昔の人も多くは旅で死ぬ者もあった(「死せる」が連体形なので「者」と言う体言を補充して考える)

    (6) 「立てる」は「春になる」と「霞が立つ」との掛詞  春になって霞が立つと

    (7) 歌枕(ある一定の日本各地の名所を和歌(俳句)に読み込む際の技法 大江山でも出てくる)

    (8)

    ①:雛の家(雛がある家→雛人形を飾るような家)

    ②:自分(芭蕉本人)の様な貧しい人間では無くてちゃとした人が住む事になったから

    (9)

    ①:有明とは夜が明けても月が空に未だ見えているギリギリの加減

    ②:月は有明で光は消えかかっている(をさまれる→終息する)状態なので

    (10)

    ①:上野や谷中の(桜)花のこずえをまた何時か見る事が出来るのであろうか?(「いつ」+「かは」であり、「かは」は疑問・反語の係助詞。反語とすると「いや~見れない」となるので、(帰って来るのが困難だと言う認識はあるとしても帰って来れないとするのは難しいだろう)

    ②:白河の関を超えて東北に行くと言うのは(当時としては危険極まり無い事)、非常に興味がある事だが、過去の人(詩人)達も多くが旅の最中に死んだ様に自分も東北への旅の最中に死ぬかもしれないから

    (11)

    ①:「ちまた」は「巷(この世の中)」と「分かれ道」との掛詞

    ②:まぼろしの様にはかないこの世の中の分かれ道に離別の涙を流す

    (12) 春は過ぎていく。鳥は(春が過ぎていく事を悲しくて)鳴き、魚は(同じく悲しくて)目に涙を浮かべている。

    (13)

    い)光おさまれるもの と「おさまれる」の下に体言「もの」がついているので連用形となるが、そもそも「をさまれる」自体は四段活用の「をさまる」なので、特に助動詞等の問題と考える必要は無い。

    ろ)さそはれて は「て」の前で連用形、連用形の「れ」であるが、「さそはれ」は「さそふ」が活用したものであり「さそはれ」は「さそは」(未然形)に「れ」がついたものであるから、「可能」「受け身」「自発」「尊敬」となるが、単純に「受け身」と解するのが無難である。

    は)住める方 と「住める」の下に体言「方」が接続しているので「る」は連体形。「住める」は「住む」+「る」となり連体形をとる「る」は完了存続の「る」となるが、下に体言がある場合の「る」の訳し方としては「~している」と訳する方が無難。

    に)春立てる霞 と「立てる」の下に体言「霞」が接続しており「る」は連体形」になり、「立てる」は「立つ」+「る」となるので上記と同じように連体形の「る」であり完了存続の「る」となる。

    以上から は) に) 

    (14)

    い) 「べし」は終止形に接続するが(「ラ変型活用」には連体形)その前にある「なる」は(形容詞であれ、助動詞「なり」であれラ変型活用となり)「連体形」となる。そして、「なる」の前にある「見送る」との関連で「見送るなる」と言う形容詞とするには難しく、この場合の「なる」は助動詞の「なる」と考える事になる。

    ろ) 「て」(「して」)の前にある「に」は連用形の場合が多く、「に」が連用形になるのは「完了の助動詞ぬ」か「断定の助動詞なり」かに分かれるが、「に」の前が体言である事から、この場合には断定の助動詞と考える。

    は) この場合も「して」の前の「に」であり、「に」の前が「過客」と言う体言であるので、上記ろ)と同じように断定の助動詞と考える。

    に) 体言「旅人」に接続する「なり」であるから断定の助動詞と考える。

    ほ) これも「旅」と「して」の間にある「に」であるから上記ろ)は)の場合と同様に断定の助動詞と考える。

    へ) 「旅」と言う体言に接続している「に」だが、下は「死せ」と動詞(用言)が来ており断定の助動詞とは考えられない。ここは「旅」と言う空間・場所で死ぬと言う事を言っているので格助詞と考える。

    以上から へ) が解答

    (15)

    い) × 川の上では無く、川のほとり(川辺)である。扛上の家とあるので引っ掛からないように。
    ろ) ○ 不二の山→富士山
    は) × 千住から船ではなくて、千住まで船でいった
    に) ○