(「痴れに痴れて」と同じ「痴れ」を重ねて使っている場合は強調の意味であり(英語のmore and more などと同様)、その様な意味が伝わるようにする。
「まもる」も古文単語では「守る(ガード)」と言う意味に加えて「見る(見守る)」と言う意味を押さえておきたい。
ここで「見る」と訳する事で「何を?」と言う対象が問題になってくるが、
警護の者達がお互いに「見合っている」と言う事では無く、警護の者達をその様な腑抜け状態にさせた「存在」(「おそはるる」→「おそう」存在)に気が付くことになる。
また、この様なぼうっとした虚ろ(うつろ)な状態になっている状況を考えると、ろ)の「存続」と言う助動詞の存在もこの時点でようやく納得がいくものとなる。
「警護の者同士が守りあった」と言うよりは、「警護の者同士がぼうっとして見つめ合っている」と言う状況の方が誤訳としても未だいけるだろう。
そう言う意味でここの文法と訳の難易度は高い→だからと言って出るとも限らないが……)