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週テスト・組み分けテストから分かる事:440行にも及ぶ問題文:2020年06月06日(bc問題)



    6年生の7月、初夏ともなると、模試の問題にも段々と力が入ってくる。
    もちろん、本番の入試問題で十二分に実力を発揮して貰うには、日頃からのトレーニングや、模試での”負荷”は重要な事なので、これが軽いよりは、”適当な”重さは必要になってくる。
    そんな事もあるので、6年生になると色々な問題・テストに出くわすのだが、今回のは非常に驚いた。

    何と! 問題文の行数が 440行 を超えているのである。

    正直、長文読解は国語力の「要」と言っても、週テストでいきなり440行もの長文が出題されたら、相当にパンチはあるだろう。
    これを読み切って、解答を成し遂げた人は本当にご苦労様だし、そして解答を出来た事を(ある意味)自慢をして良いと思う。
    しかしながら、何事も【過ぎたるは猶及ばざるが如し】である。
    これをサラサラとやってのける人は良いのだが、国語、特に文章を読むのに抵抗があったり、それでつまづいている生徒さんからすれば、この圧倒的な分量は、見ただけで戦意を喪失する。
    果たしてこれが良い事なのか???
    きっと、国語に苦手意識のある人は更に、文章は嫌だなという想いを強くしただろうし、その事で、また国語はやっても出来ないし……となっていくような……
    そう言う部分では、少々パンチが効き過ぎな様な感じを受けてしまう。
    (文章が苦手な子に音読してもらう事、数十分、途中で何度も放棄したいと言われたが、ある意味、納得はしつつも、何とか最後まで読んでもらった。)

    「夏のこの位の時期にこの程度読めるように」と言うのは、一つの目標としては良いと思うのだが、

    逆にこれを読めないと受験不味いですよね?的になるのも非常に心配な事ではある。
    ここの所の中学受験は「ゆとり教育が終わった」後の反動か、何やらカリキュラム的にもの凄いスピードで進んでいる感じがある。
    この長文(の分量の多さ)もその流れの一環と捉えると、分かり易い部分ではあるのだが、「bc問題」という前提の上では、少々生徒たちにハードルが高いように思われる。

    いかにこの時の設問の数が少なかったといっても、相当に圧迫感のあるテストだったとは思う。
    (設問の数や、難易度は、文章にかかる時間を勘案して控えめであったと思うが、しかし、多分親切で作ったと思われる問6の記述問題での「ヤラしい」を使わない云々という部分は、文章を読むのが苦手な生徒からすれば、何処を探せば良いのやら???ということになって、結局は難問になってしまう恐ろしさではある。)