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実は秀逸な市進の教材②「ホームタスク(5年生用)」



    【市進】の「漢字・語句のまとめ」が秀逸だった事に驚いたのだが、それに引き続いて家庭用の教材(予習用の教材)である「ホームタスク」もなかなかに練られていて、市進の教材作成担当(チーム)の実力は素晴らしいものだと感心した。

    これも、あくまで「5年生用」の教材しか見なかったのだが(それゆえ、教材の出典が入試問題からなのかは判然としなかったのだが)、設問の傍線部の引き方や、各解答の結びつきなどに、【国語力】で重要な「結びつける」という部分を意識しての事と言うのが読み取れ、なかなか素晴らしいものであった。
    もちろん、他の中学受験塾の問題と比較すると文章量がやや少ない印象があるため、文章量の多い問題への対応・免疫をどうやってつけていくのか?という部分での疑問(興味)はあるのだが、この「ホームタスク」の問題をベースに、生徒さんに「何故その答えを出したのか?」と言う事を丁寧に積み重ねていけば、かなり国語の思考として洗練されていくと思われる。

    ただ、このホームタスクは、その完成度ゆえに運用に難点が伴う。
    実際には家でホームタスクをやって、次の授業の時に解説という流れになるのだが、【市進】は授業時間が短い塾でもあって、その短い時間の中で「国語」「社会」を行うシステムになっている。
    そうなると、授業の中で長い解説を云々とやっているわけにもいかないので、本当に要を得ての解説になるのだが、秀逸な教材ゆえに、その「意図」を気付いてもらう・納得してもらうためには、相当に家でやりこんで行くと言う必要が出てくる。

    その意味で、市進に通っている場合には、この教材とどの様に向かい合うのか?が国語の成否を分けると思うのである。