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徒然草50段:「鬼の流言」
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徒然草50段:「鬼の流言」のテスト問題の解答
(1)
い)いせのくに ろ)ゐて は)さじき に)やりて ほ)ざれごと
(2)
い)わめきあっている・騒ぎあっている ろ)誰一人 は)世間一般に
(3)
い:① たる ② たり
①のカッコの後ろは「を」がついている。「を」は格助詞・接続助詞のいずれか(まれに間投詞)であり、いずれも体言に接続をする。
そのため、完了の「たり」も「たる」と直す。
②のカッコの後ろは「といふこと」と「引用のと」と呼ばれる話の区切りを示すために、終止形の「たり」と直す。
ろ:女で鬼になったものを率いて(引率して)京都にやってきたと言う噂があって
①の「たる」と連体形にしたところから(隠されている)体言「もの」を補って訳す。後ろの「こと」は「こと」でも通じるが、古文の訳の際にはなるべく他の言葉に置き換えていく事が望ましいので、文脈から「噂」と補うと良いだろう。
(4)
い) ワ行上一段の連用形 (後ろが「ず」ではなく「て」なので)
ろ) マ行上一段の連用形 (後ろが「ず」ではなく「に」なので)
は) ア行下二段の終止形 (後ろが「べし」であり終止形接続)
以上から は) が正解
(5)
昨日は西園寺に伺っていた。今日は院へお伺いするだろう。
「し」は過去の助動詞であり直接体験する場合の「き」である。そのためカッコをしゃべっている人物が「昨日」直接体験をしたと言う事を表わす(ただ、訳で表わすのは難しいので読み取りとして話者が直接感じた(体験した)のかと考える部分。
他方、「べし」は(非常に広範囲な意味を有するが)「今日」起こり得るだろう「推量」で話していると言う点を読み取りたい。
(6)
①:作者本人(吉田兼好本人)
②:東山より安居院(あぐい)のあたりへ行きました時に
「はべり」と丁寧語が使われている点から、この行動の主体を作者本人と考える。 もし、「はべり」の前に「まかり」と謙譲語が使われている事から「鬼」と考えた場合にわざわざ「読み手に対する丁寧語であるはべり」を使う必要はないと考えられる。
(7)
い) 言いあへ と已然形に接続をしている「り」なので完了の「り」の終止形
ろ) ののしり合へ と已然形に接続をしている「り」なので完了の「り」の終止形
は) 立ちこみ と言う連用形に接続している「たり」なので完了の「たり」の終止形
に) 会へ と已然形に接続をしている「り」なので完了の「り」であるが、後ろに「者」と言う体言が接続しており「連体形」となり「~~している」と存続で訳する
以上から に) が正解であるが、い)ろ)に)共に「りかさみしい(「かんりょうのり」は「サ変のみぜん形」「四段のいぜん形」)をしっかりと習得しているかがカギとなる。
(8)
元々は あらざるめり → あらざんめり → あらざめり と言う形で「ざんめり(打消しの助動詞「ず」の撥音便「ん」が省略されたもの」と言う古文では(古文のテストでは)良く聞かれる事項となった。
(9)
①:おどろきあきれる事などがあった。(「過去」として)
②:この兆候を表わしていたのだなぁ。(「詠嘆」として)
(10)
この部分の前に、「人のわずらふことはべりしをぞ、」と係助詞の「ぞ」があり係り結びとなっているから。
(11)
い)× 院へ向かうだろうとは言っているが襲撃したとは無い。また、もともと鬼の存在自体も怪しい。
ろ)○ 上下ただ鬼のことのみ言ひやまず とある。上は身分の上の人、下は身分の下の人。
は)○ はては闘じょうおこりてあさましき とある。
に)○ ニ三日人のわずらふことはべりし~このしるし とある。
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