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竹取物語:「かぐや姫の昇天(かくあまたの人を賜ひて、~)」のテスト問題の解答


    (1)

    イ)おおやけ ロ)とうのちゅうじょう

    (2)

    ろ)いいかげんな

    (3)

    イ)尊敬語(本動詞) かぐや姫→朝廷(帝or天皇)

    ロ)尊敬の助動詞「す」の連用形+四段動詞の已然形(尊敬の補助動詞)

    ハ)このように多くの人を派遣なさって(私を)おとどめなさるけれども、(地上に留まるのを)許さない迎えがやって来て、(私を)つかまえて連れて行ってしまうので、残念で悲しい事です。

    (この部分は、かぐや姫から「帝」への手紙であるので、それを理解した上で訳すと難しくはない。「まうで」「まかり」と謙譲語が使われているが、単純に「迎えの者達」の位置づけがかぐや姫より下=帝より下と言う事で謙譲語を使っていると考えると分かりやすいだろう)

    (4)

    イ)単純に宮仕え(宮中で働く)が出来ないと言う事ではなく、(帝はかぐや姫に求婚をしているので)求婚に応じる事は出来ないと言う意味まで書いた方が良いだろう

    ロ)副詞(かく)+形容動詞シク活用の「わずらし」の連体形+体言+断定の助動詞「なり」の連用形

    ハ)月に還らないといけない身

    ニ)丁寧語(補助動詞) かぐや姫→朝廷(帝)

    ホ)四段動詞「おぼしめす」の未然形(尊敬の本動詞)+尊敬の助動詞「る」の連用形+強意の助動詞「つ」の終止形+現在推量の助動詞「らむ」の已然形

    (「つらめ」は「完了」の「つ」+「らめ」となった時に「強意」の助動詞となる。他に完了の「て」+「む」or「な」+「む」の「てむ」or「なむ」なども強意となる)

    へ)宮仕え申し上げないようになってしまったのも、この様に問題のある身の上でございますので、(帝は)納得いかぬ事ときっとお思いになられたでしょうが、

    ( 丁寧語「はべれ」は「ございます」と、「つらめ」は「きっと~」と訳す )

    (5)

    イ)下二段動詞「おぼしとどむ」の未然形+尊敬の助動詞「らる」の連用形+完了の助動詞「ぬ」の連体形+係助詞

    ( 「おぼしとどむ」とある場合の品詞分解、ものによっては「思し召しとどめらる」とある場合もあり、その場合には 四段動詞「おぼしめす」の連用形+下二段動詞「とどむ」の未然形となる )

    ロ)丁寧語(補助動詞) かぐや姫→朝廷(帝) 

    ハ)強情にお受け申し上げない事になってしまったことで、(帝に)無礼な者とお心におとどめなされてしまったことが、心残りでございます。」と書いて、

    ( 「なりにし」は「なる」+完了の「に」+過去の「し」となっているので、「なってしまった」とした方が無難だろう )

    (6)

    イ)ぞ→ける

    ロ)今は出立するときになって、(まさに)天の羽衣を着る今に帝の事をしみじみと思いだしておりました。

    ( 係り結びの意義としては、ある種の「協調」と言う意味合いを持っている。(「連体形」と言うのもそもそも「強調」としての意味合い)そこを重視するならば、「まさに」などと入れて訳すと情感は伝わる )

    (7)

    イ)四段動詞「奉る」の未然形+使役の助動詞「す」の終止形

    ロ)尊敬語(本動詞) 作者→朝廷(帝)

    ハ)と詠んで、壺の薬を(手紙に)添えて、頭中将を呼んで(帝に)献上させる。中将に天人取って渡す。

    (8)

    イ)謙譲語(本動詞) 作者→かぐや姫

    ロ)四段動詞「おぼす」の連用形(尊敬の本動詞)+完了の助動詞「つ」の已然形+体言

    ハ)尊敬語(本動詞) 作者→かぐや姫

    ニ)中将が取ったので、さっと天の羽衣をお着せ申しあげたので、翁を気の毒だ、可哀想だとお思いになっていた気持ちもなくなってしまった。

    (9)

    イ)完了の助動詞「つ」の連体形 ( 下に体言があるので「存続」の助動詞ともなりうるが、文脈上「完了」の方が適当だろう )

    ロ)形容動詞ク活用「なし」の連用形+四段動詞「なる」の連用形+完了の助動詞「ぬ」の連用形+過去の助動詞「けり」の已然形+接続助詞

    ハ)この衣(天の羽衣)を着た人は、思い悩むと言う事がなくなってしまうので、(天人の持って来た)車に(かぐや姫は)乗って、百人余りの天人を伴って(一緒に)(天に)昇ってしまった。

    ( 已然形+「ば」であるから、「~~ので」「~~だから」と原因・理由として訳す。「具す」は「一緒に」でも良いが、かぐや姫のステータスを考えると「伴って」「従えて」と言う言葉の方が適ってはいる )