中国を統一していた周王朝(The kingdom of Zhou)が弱体化すると、王を戴きつつも、力ある各地の群雄が割拠する事になった。
この時代を【春秋戦国時代(Spring and Autumn and Warring States period)】と呼称するが、各地の群雄が実質的な中国の再統一を目指す過程において国力の増進・民心の把握に意が払われ、それに応じるように様々な思想家が誕生することになった。彼らを【諸子百家(the hundred schools of Thought)】と呼び、その中でも数千年の長きに亘り中国本土のみならず日本を含む周辺のアジア地域に絶大な影響を与えたものの一つに【儒教(the philosophy of Confucianism)】がある。
【儒教】は、魯の国の【孔子(Confucius)】によって始まり、【孟子(Mencius)】【荀子(Xunzi)】等に引き継がれ発展していくことになるが、開祖である孔子の死後に、孔子や弟子達の言行や問答を集めて編纂したものが【論語(Analects of Confucius)】と呼ばれる重要な書物である。