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大学入試で文学史はどこまでやる必要がありますか?



    (当たり前の事になりますが)大学や学部によって異なります。

    但し、一つの傾向として言える事は、東大や早稲田などの学校においては不要ではありますし、明治や中央と言った学校も基本的には不要な範疇に入ります。
    現代文の文学史として一定の範囲や内容をするべきなのは、主に「日・東・駒・専」のクラスではあるかと思います。
    これらの大学は非常に細かい文学史を未だに出題する傾向があるので、自分の受ける大学や学部が現代文の文学史を出題しているのであれば、ある程度の学習は必要になってくるでしょう。
    もっとも、早稲田クラスや明治・中央と言った大学でも文学史そのものは問わないものの、文学史を知っていると(背景を)理解しやすいと言う問題文もあります。 (早大の入試問題に大きな影響を与えていた佐々木幸綱を出題した早稲田や、加藤周一の文章を出題した中央など)
    また、その大学と関係が深い著名人がいる場合には、その人物に関する文学史が出題される様な場合もあります。(玉川大学の谷川俊太郎など)
    (文学史としてでは無いですが、慶応などは創立者である福沢諭吉について一定の理解がある事が望ましい場合もあります)
    ですので、現代文の文学史は、古典における文学史とは異なって重要度は落ちますが、一定の傾向として出題をされるのであれば対策に取り組む必要があると言えるでしょう。
    (学習の中身としては、明治以降の文学史と言う事になりますが、 作者と文学作品の結びつき程度の一問一答のレベルではあっても、それでも葛西善三や国木田独歩などのマイナーな人物と作品と言う部分まで射程は広がるので 、ある意味文学史自体が鬼門であるとも言えます))