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週テスト・組み分けテストから分かる事:【 諧謔味 】:2020年06月20日(bc問題)



    中学受験の国語の文章は、普通に大人が見ても(読んでも)分からない「言葉」や「単語」が入っていることがある。
    この時の文章題(と設問)に出てきた「諧謔味」なる言葉がまさにそうだろう。
    もちろん「注」があり、そこに「滑稽な事」と書かれているのだが、ちょっと難しい字でしかも三文字と言う事で、かなり圧迫感のある単語ということになる。
    (それこそ、ここで威圧感を感じたのならば、どこぞのドラマの名セリフではないが「文字の力」というものの顕れだろう。)

    「注」があるのだから、それの通りに淡々と解答すれば良いじゃない?というのは、大人や、既に大人になっている一部の小学生であって、(それは高校生も含めて)大半の人は、この文字がある事で、問題に対して戦意を失ってしまったりもする。

    問題の難易度を上げるということは、実はこんな単純な細工(難しい言葉を使う)でも可能である。
    なぜなら、数十年前の大学入試の問題で「諧謔味」の意味を答えさせる問題があり、その過去問を見た際に言いようのない恐ろしさを覚えたのは、これを書いている管理人本人だからである(笑)。
    よもや、このテストの出題を考えた人が、(私と同様に)過去に「諧謔味」という問題に触れて、今まで記憶に残っているがゆえの選定であれば、本当にこの「文字の力」なるものは凄まじいな、と思わずにはいられないのである。