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敬語がうざいんですけど?


    確固たる身分制度がはっきりとしていた時代において敬語は避けて通れないものでした。
    日本では、1945年で従来の憲法が改められた際に身分制度が廃止された事で、敬語は単に年長者や他者に対する一定の言葉遣いへと役割を変える事になりました。

    その様な中で、敬語と言ってもなかなか実際の生活で使う場面が無ければ古文と言う限られた(しかもマイナーな科目の)中だけで使われている言葉遣いに対して ”うざい”と言うのも理解できなくはありません。

    ただし、古文はもう一つの特色があって、会話や行動をした人が誰なのか(その主語)を明確に文字にしないと言う場合が多々あります。
    これは、敬語が当たり前の様に使われていた時代には、誰の行為かが直ぐに分かったために、イチイチ主語を書かなかったと言う事を理由にしています。
    ですから、古文を読み解いていく際に「敬語」が出来るようにならないと、誰のどの様な行為か?発言か?と言う事が分からなくなって 文章の意味が読み取れないと言う事になってしまいます。

    ここで、敬語学習のポイントを書いておきます。

    (1):尊敬語と謙譲語を理解する。

    敬語には大きく分けて、尊敬語(偉い人の行為・発言につける言葉)、謙譲語(目下の者が偉い人に何かする場合・発言につける言葉)、 丁寧語(「です」「ます」と丁寧に訳す時の言葉)と三つあります。

    (2):本動詞と補助動詞を理解する。

    敬語には本動詞として、その単語一つで動作を表す事ができるものと、補助動詞として「~~なさる」「~~さしあげる」の様に敬意を表すにとどまるものに分かれます。 これは、本動詞と補助動詞で同じ単語のものがあるからで(「給ふ(たまふ)」「奉る(たてまつる)」など)この区別がつかないと、 敬語本来の目的である誰の行為・発言なのかの区別が出来なくなります。

    (3):敬語の助動詞を理解する。

    敬語は、動詞だけでは無く助動詞にも存在します。(「る」「らる」「す」「さす」「しむ」)これらの助動詞は本動詞や補助動詞と組み合わさって機能しますので、 その組み合わせ方も含めて理解しておきましょう。(一例として「せ」+「たまふ」と言う組み合わせ:「せ」が尊敬の助動詞・「たまふ」が尊敬の補助動詞)