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竹取物語:「かぐや姫の昇天(立てる人どもは、~さし仰ぎて泣きけり。)」のテスト問題の解答


    (1)

    イ)しょうぞく ロ)らがい ハ)ゑ(ひ) ニ)きたな(き)

    (2)

    イ)善行 ロ)ちがう場所

    (3)

    イ)形容動詞なり活用連体形

    ロ)立っている人達は、装束(着ている服)が美しい事はたとえようもない。空を飛ぶ車を一台用意している。羅蓋(薄い絹を張った傘)をさしている。

    (「清ら」は「美しい」と訳す。天人が登場している状況から「立てる」「具したり」「さしたり」の「る」「たり」「たり」を存続の助動詞として訳す事で臨場感を醸し出している)

    (4)

    イ)もうで 王→王への敬意(この「もうで来」は、「もうで(参づ・詣づ)」と謙譲語を使っており、会話の主である王が自らに対して謙譲語を使わせている。通常、敬意は目下の者が目上の者に払うが、古文の世界では、「帝」など最上位に位置する一部の特殊な場合には「自らに対して敬語」を使う場合があり、これを「自尊敬語」と言う。 このかぐや姫を迎えに来た人物は、人間界より更なる上位からの存在であるところから、「帝」などと同等の存在として自尊敬語を使う表現にしているのだろう。)

    ロ)その中で王と思われる人物が、家に向かって「みやつこまろ、出て参れ」と言うと、勇ましく思っていたみやつこまろも何かに酔ったような気持ちがして、うつ伏せに伏した。

    (5) イ)(みやつこまろ)お前は、あさはかな男である、少しばかりの功徳を翁(お前)が作った事から、お前の助けにと、少しの間(かぐや姫)を地上に下したが、

    (「幼き人」は未熟者・至らぬ者と言う意味である。翁の「功徳」が何かは分からない。「かぐや姫」が地上に降臨する(下される)事と翁の「功徳」は不明であるが、何かの「因縁」により翁の許に降臨する事になったのだろう。)

    (6)

    イ)王→王への敬意(この場合も尊敬語「賜ひ」が会話文で使われているが、(4)の場合と同じく王がみやつこまろに与えているのであるから、会話の相手であるみやつこまろを高めているとすると話がおかしくなるので、自尊敬語と考える)

    ロ)比況の助動詞「ごとし」の語幹+四段動詞「なる」の連用形+完了の助動詞「ぬ」の連用形+完了の助動詞「たり」の終止形

    ハ)多くの年月、多くの黄金を与えて、(お前は)人が変わった様に(裕福に)なってしまった。

    (7)

    イ)王→かぐや姫

    ロ)王→かぐや姫

    ハ)かぐや姫は罪をつくられたので、この様に賤しいお前の許に、しばらくの間いらっしゃったのだ。

    (8)

    イ)謙譲語(謙譲の補助動詞)で、王→かぐや姫への敬意(王がみやつこまろに言っている(命令をしている)場面であり、そのために「たてまつれ」と命令形になっている。 かぐや姫を自分の許に返せと言う意味ではあるが、これを単純に自分の許に返せとするならば、自尊敬語で「王→王」ともなるが、それだと(それまで王の会話文で尊敬語を使っている)かぐや姫の立場がなくなってしまう。 「物」のやりとりであればともかく、「人」を返すと言う部分であり、「かぐや姫」はみやつこまろの「返す」と言う動作の客体ともなるのであるからかぐや姫への敬意としたい)

    ロ)罪の償いの期限が終わったので、この様に迎えに来ているのを、翁は泣き嘆く。(かぐや姫を翁の許に留めておくのは)不可能な事なのだ。はやくかぐや姫をお返し申し上げなさい。と言う。

    (「あたわず」は漢文の「不能」であり、何が不可能なのかを補うと良いだろう。「しょうがない」と言う意味の訳もあるが、それはかぐや姫が月に還る事は運命と言う意味が入っていると考えられる。
    また、「返したてまつれ」の「たてまつれ」が命令形であることを意識するならば、「お返ししろ」となるが、かぐや姫への敬意を考えれば「お返ししなさい」も良いだろう)
    (9)

    イ)謙譲語 翁→(自分達の手元にいない)かぐや姫 (誰とは分からないが、月の世界から探しに来るほどの「尊い人物」である「かぐや姫」と呼称される「人物」の事を表わすのに謙譲語を使っている)

    ロ)尊敬語 翁→(自分達の手元にいない)かぐや姫

    ハ)ぞ→らむ

    ニ)翁は答えて申し上げる。「かぐや姫を養いお育てする事は20年余りにもなりました。「少しの間」と(王が)おっしゃるので、訳が分からなくなりました。また別の違うところにかぐや姫と申し上げる(尊い)人がいらっしゃるのでしょう。」

    (10)

    イ)まじ(「え」→打消し と言うのは定番である。この場合は打消し推量の「まじ」に繋がっている)

    ロ)順接の確定条件(偶然条件)(「~~ので」と原因・理由で訳すと意味がおかしくなる。「~~したところ」と訳す)

    ハ)「ここのいらっしゃるかぐや姫は重い病にかかっていらっしゃるので、出ていらっしゃる事は出来ないでしょう。と申したところ、(王から)その返事は無くて、

    (11)

    イ)「さあ、かぐや姫、けがれた所に、どうして長くいらっしゃるのか(いや居まい)」と言う。

    (ここの「いかでか」は「疑問」「反語」の両方が成り立ち得るが、天人(王)の強引な考え方からすれば「このような穢れた所にいるはずがない」と言う意を盛った方が文脈に適うのであろう)

    ロ)か→む ( いかで→おはせ )

    (12)

    イ)「ぬ」を重ねる事で、「戸が開く」→「格子が開く」→「かぐや姫が外に出る」と言う動きが天人の力で何の(誰の)邪魔もなくスムーズに行われた事を表現している

    ロ)(かぐや姫)を閉じ込めている場所の戸も、直ぐに開ききってしまった。格子なども、人手が無くても開いてしまった。媼の抱いていたかぐや姫も(自然と)外に出てしまった。

    (13)

    イ)え→まじけれ((10)と同じだが、「まじ」の活用を押さえて欲しいので。「まじ」は補助活用があるので注意)

    ロ)(媼は)とどめる事もできそうにないので、ただ(空を)仰いで泣いている。

    (一応、誰がとどめられないのか、泣いているのかの主語を補った方が良いだろう。また、末尾の「をり」は「あり」「をり」「はべり」の「をり」である。)