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再読文字 其之参 「当」「応」「宜」「須」





    【当】は【まさに~~べし】と読む事になる。

    ①:~~するのが当然である。
    ②:~~すべきである。
    ③:~~のはずである。

    の意味を表す際に使われる。


    白文:当

    訓読:当〇〇

    書き下し文:当(まさ)〇〇



    【応】は【まさに~~べし】と読む事になる。

    ①:きっと~~だろう。
    ②:~~のはずである。

    の意味を表す際に使われる。


    白文:応

    訓読:応〇〇

    書き下し文:応(まさ)〇〇



    【宜】は【宜しく~~べし】と読む事になる。

    ①:~~するのがよい。
    ②:~~すべきである。

    の意味を表す際に使われる。


    白文:宜

    訓読:宜シク〇〇

    書き下し文:宜(よろ)しく〇〇



    【須】は【すべからく~~べし】と読む事になる。

    ①:ぜひ~する必要がある。
    ②:きっと~~に違いない。

    の意味を表す際に使われる。


    白文:須

    訓読:須ラク〇〇

    書き下し文:須(すべか)ラク〇〇


「当」「応」「宜」「須」の白文 → 訓読文 → 書き下し文








    ・「当」「応」「宜」「須」のいずれも「べし」を取るが、「べし」は終止形に接続することから、上にくる動詞も終止形に直す必要がある。

    ・また再読文字とは直接の関係は無いが、例文には幾つか「歴史的仮名遣い」のものを載せている。歴史的仮名遣いが出てくると、それだけで書き下しに直すのに一苦労だが、漢文も古文の世界という事で。

        ヰルの「ヰ」はカタカナの「い(ヤ行)」。そのため書き下しでひらがなにすると「ゐ」となる。

        故郷(こきょう)は「きょう」に当たる「ょ」が無い為に「や」を当てる。