中学受験の国語
高校受験の国語
古文のテスト対策
AO・小論文対策
現代文のテスト対策
漢文のテスト対策
Tweet
Home
>
AO入試:小論文:レポート
> AO面接での「将来の職業(目標)」について<<スポーツ系・文学部系>>
AO面接での「将来の職業(目標)」について<<スポーツ系・文学部系>>
AO面接では(もちろん、提出書類においても)、将来への自己の目標を述べる場面はつきものと考えておくべきでしょう。
多くの場合、自己の将来の職業や研究と言う事になってきますが、ここで注意したいのは、普通の学部[文系でも理系でも]であれば、将来の”就職”と言う事が漠然とではあれ可能な事が多いわけですが、[スポーツ系]や[文学部系]などの場合に、特にAOで入る場合には(出口がどうなるかはともかく入り口の段階で)普通の人とは違った能力・技術があると言う事が前提になってもいるので、しっかりとした出口を考えておくことが必要になってきます。
<<スポーツ系>>
そもそもスポーツ系のAOの場合には、「選手」として入る場合と「それ以外」として入る場合とで大きな差があります。
「選手」として入る場合には、それこそ「現役」で何処までやれるのかと言う事が第一の問題になってくるわけですから、将来的な”就職”とは一見無縁な感じもしますが、長い人生の中で何処まで競技人生を送れるのかと言う事は重要な問題にはなってきます。
17・18歳と言う人生の勝負時の真ん中で「その後」などは考えられない中にはあるのはむしろ当然な時期ではあるけれども、「大学生」と言う【資格】を付与するにあたっては、ただ競技の事だけでは無い視点も獲得する事が求められると言うのはある意味仕方が無い事でしょう。
”選手のその後”と言うのは、それこそ千差万別でもあるので、何がどうしたと言うのは、それこそ一般的な学部の出身者よりも難しい側面ですが、極めて一般論的な回答としては、【指導者】としてと言うのが無難な線にはなってきます。
ただ、【指導者】と言っても、わざわざ「大学生」と言うステージを経ての【指導者】ですから、単純に自己の競技の指導者では無く、自己のスポーツ経験と大学生としての経験を活かせると言う意味での【学校の先生】と言うのが有力な回答の一つにはなるのでしょう。
「選手以外」の方は、そのスポーツ系の学部で何を学習したいのかと言う事が正面から問われている部分にもなるので、「学部」で習得出来る技能や資格を前面に出した「将来」と結びつけることが重要になってきます。 (この場合も、やはり【教員・教職】と言うのは一つの有力なキーワードでしょう)
「スポーツ系学部」のもう一つの進路として、最近脚光を浴びているのは、スポーツ産業の巨大化・国際化に伴うビジネスモデルが確立されつつある事から、その方面に進むと言う選択肢もあり得る事でしょう。
これは、「選手」「選手以外」のどちらの属性の人にもありうる進路ですが、【指導する】と言う事とは違う【マネジメントする】と言う新しいジャンルの事でもあるので、AO入試を考える際には一つ見ておくべき「職業」とも言えると思います。
<<文学部系>>
文学部の場合も色々な学科を含むため多彩な要素を含みますが、一番の視点としては【学部・学科で獲得する能力で何をしますか】と言う部分でしょう。
単純に、「物書き」系になると言う選択肢一択の場合には、それで良い(それも有り)かと思いますが、所謂、普通の文学部の場合には、「哲学」や「語学」などを使って何が出来るのかを考えた上での「将来」を求められます。
そう言うと、非常に高度な事が求められている気がしますが、それは実際にそうだとも言えるでしょう。
そもそも「哲学」や「語学」など抽象的ものであって、だからこその上位概念とも言える訳ですから[何でも繋がる、何でも出来る]と言う事になってしまいます。
それを、やはり17・18歳の人間に問うと言う事はある意味酷な部分もありますが、そこはAO入試なので、それを分かった上で入ってくる人と言う【覚悟】が求められる場面でもあると言う事を再認識しておく必要があるでしょう。
だからといって、もの凄く高尚・高邁な何かを捻り出せと言うことは、これまた17・18歳には無理なのは百も承知な訳で(無論、それが出来る・語れる人は文句なしAOで採用される人間であろうし、本来はそう言う「異能」な人を探す場でもあるのでしょうから)入試をする方もある程度は理解をした上での話にではあります。
ですから、ここで何を答えるかと言う事については、【抽象的な上位概念】を扱うと言う事に比例した”大きな仕事”と言う、例えば、「ブラジルで日本語を流行らせる団体を作る」とか、「哲学者を集めて討論させて、古のギリシアの様な空間をネット上で作りたい」とか、ある意味荒唐無稽な考えを「出口」に持って来ての「活動をしたい」と言う風に持って行くのも一つの手ではあると思います。
(まぁ無難なところでは、先のスポーツ系と同様に【指導者】と言うのが無難な回答にはなりますが)
要は、【大学を出るときの事が分かる訳はない】のだから、「何を言ってもOK」と、しかし、AO入試と言ういわば通常の入試のラインとは違う選抜をされる訳ですから、如何に「通常な一般人と違う部分を持っているか」と言う事をアピール出来る解答を用意しておくべきでしょう。