このページを Google Bookmarks に追加

大学入試でAO入試を選択すべきか


    さて、色々とAO入試の事について書き連ねてきましたが、実際にAO入試を実際に受験の際の選択肢として考えるべきなのか否か?

    そもそもAO入試は在野にいる有能な人材を発掘すると言う意味合いを有している部分はありますが、 昔の中国などの「推挙される」と言うのとは違って「自ら手を挙げる」と言う事が必要になってきます。 すなわち、AO入試の根底には通常の受験とは異なって「積極性」が根底にあると言う事を常に意識していく必要があるでしょう。 それは、「積極的に勉強に取り組みましたか?」「積極的に誰かと繋がりを持ちましたか?」「積極的に自己を高める事をしましたか?」 と言う風に分解していく事が出来るかとも思いますが、要するに「攻め」のタイプの人に向いた入試制度であり「受け身」のタイプの人には向いていない入試制度 であると言えると思います。

    ですから、本来的には「何か自己をアピールできる何か」を持っている人が利用すべきものであって、 (消極的に)このままでは入試に受からないと言う事で対応が出来るものではないという事を覚悟した上で取り組むべき入試であると。 実際にAO入試の準備を始めれば、AOの課題作成から始まって、書類の調整、面接の練習等、次から次へと対処すべきものが出てきてまさに時間との勝負になっていきます。 この辺の「対処すべき事」、上記のAOの趣旨などを考えると、何度も触れましたが、AO入試は「就職試験」的なものですらあります。 これは、通常の入試のように「ある程度の事をやったから」受かると言うものでは無く、採用する側の需要によって決まると言う通常の試験の論理とは決定的に異なる部分でもあるために、 「やれば何とかなる」と言うものとは違うという事をしっかりと分かった上でスタートすべき事になっていきます。 当然、AO入試の準備をしながら通常の受験の準備を並行して行うという事は、かなり難しい事にもなるでしょうから、AOがダメだった場合にはどうする?と 言う事についても考えを決めたうえで取り組む事にもなります。 そういう意味で、巷間AO入試は何やら簡単な受験?と言うイメージがまかり通っている感じがを受けますが、実はまったくもって厳しい内容を課す試験であるという事を 先ず認識した上で、それでもAO入試を受けるんだと言う事であれば、不屈の闘志で臨んで頂きたいと思います。

    そういう意味では、通常の大学入試の方が、するべき内容が決まっている分、易しい入試であると言えるでしょう。