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AO入試で持つべき視点



    AO入試の書類(志望理由書・課題等)を作成する際に、一定の視点をもっていると書くのが楽になります (逆に言えば、そう言った視点が無いまま書類を作成するのは難しいでしょう)。

    ①:まず、「自分探し」

    そう書くと、いかにもフリーターの自分探し的なイメージになりますが、 そうではなく、AOの際には「何故にAOを受験しようと思ったのか?」 「課題を解く際に、自分の経験はどのように反映されるのか?」と言うかなり重要な部分で 「自分が何者で何をしたいのか」と言う事を明確にしていく必要が出てきます。

    ②:「自分は何が出来るのか(して来たのか)」

    なかなかに強烈な視点ではありますが、AO入試が一種の就職試験的な要素を持つという事を考えると、 この視点(要するに、社会人に求められる「即戦力」となるかどうか?と言う視点)は避けて通れないものがあります。 これを、スラスラと言える人であれば(そして、それが大学や学部の理念に合致していれば)、AO入試はほぼ合格したのも 同然でしょう。
    以前、外資系金融機関の社長さんと会食をしていた際に、会食者の人に 「○○君、君は何が出来るの?」と単刀直入に聞いていた事がありました。 外資系だからと言う事かもしれませんが、今では日本企業でもその様な切り口での質問をしてくることも稀ではなくなりました。 大学受験ではあるから、社会人に求められる様な事は考えすぎでは?と言う質問も受けるのですが、 AO入試の趣旨自体がそもそもの大学受験とは異なるのですから、余り甘い考えは持たない方が良いでしょう。

    ③:「これから何をしたいのか」

    当然、大学に入って(もっと突っ込んで言うならば、大学後の社会に出る際に)何をしたいのか? と言う事についても見られていると。 極めて当たり前の話ですが、大学に入って「遊びたい」などと言う人を合格にする筈はありません。 (「将来、遊んで暮らせるように○○を構築したい」と言う視点はあるかもしれないですが) もちろん、大学に入って遊ぶなと等と言う気は毛頭ありませんが(むしろ、積極的に大学に入ったらハジケテ貰いたい位ですが) 入試と言うオフィシャルな場で「遊びたい」と言うのは問題外な視点な訳です。 これが、通常の試験で問題にならないのは、「学力」と言う事だけが見られるのであって、その人の「人物・能力」が見られている と言う場合ではないからなだけです。
    将来、その人物が何を目的にして大学に入るのか?
    それは、大学にどの様な良い効果をもたらすのか?(可能性があるのか?)
    これは、先に触れた「何が出来るのか?」と言う視点とも密接な関係がありますが、 そういった大学側の思惑が見え隠れする(逆に大学側にアピールする)部分となってくる視点になってきます。